ロシアの金メダル第一号と最初の番狂わせ

五輪のウィークエンド

ロシアにとって、手放しで喜べる結果とはならなかったが、フィギュアスケート団体では、ショートプログラムで総合首位に立つことができた=ロイター通信撮影

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 開会式翌日の競技初日は、ロシアにとって、手放しで喜べる結果とはならなかったが、フィギュアスケート団体では、ショートプログラムで総合首位に立つことができた。ペアのタチアナ・ヴォロソジャル&マクシム・トラニコフ組は一位、男子シングルのエフゲニー・プルシェンコは羽生結弦(日本)に次いで二位、アイスダンスのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロヴィヨフ組はアメリカとカナダのペアに次いで三位、そして、15歳の若き欧州チャンピオンのユリア・リプニツカヤはカロリーナ・コストナー(イタリア)と浅田真央(日本)という強豪を抑えて一位となった。ちなみに、フィギュアスケート団体は、ソチ五輪で初めて採用された種目。

 バイアスロン男子10キロスプリントでは、ロシアのアントン・シプリンが、1秒足らずの差で4位に終わり、惜しくもメダルを逃した。バイアスロンの金メダル第一号は、ベテランのオーレアイナル・ビョルンダーレン(ノルウェー)。

 スピードスケート男子5000メートルでも、ロシア勢は苦杯をなめた。デニス・ユスコフは6位(6分19秒)、イヴァン・スコブレフは7位(さらに0,3秒遅れ)に沈み、スヴェン・クラマー、ヤン・フロクハイゼン、ヨリット・ベルフスマのオランダ勢に表彰台を独占されたが、スコブレフは、肩を落とすことなくファンにこう告げた。「競技は始まったばかりで、メダルのチャンスはある。ロシア勢は、ソチでかならずメダルをいくつか獲らねばならない」

 イヴァン・スコブレフは、ロシアのメディアによく登場するが、フリースタイルスキーのモーグルは、多くのロシア人にとってほとんどなじみがない。そんななかで、ロシアのレギーナ・ラヒモワの8位入賞は、立派といえよう。この種目では、カナダが姉妹で金と銀、アメリカが銅メダルを獲得した。

           

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 日曜日は、前日と比べて、ロシア勢の活躍が目立った。フィギュアスケート団体では、ロシアにとってソチ五輪で最初の金メダルがもたらされた。ロシアの優勝は、競技終了の前に確定した。男女のシングルではエフゲニー・プルシェンコとユリア・リプニツカヤ、ペアではクセニア・ストルボワ&フョードル・クリモフ組がいずれも一位、アイスダンスではエレーナ・イリイヌィフ&ニキータ・カツァラポフ組が三位になった。プルシェンコは、応援してくれたファンに感謝の念を表し、「フィギュアスケート団体には、未来がある」とコメントした。

 地元ロシアのメダル第一号は、うれしい誤算だった。スピードスケート女子3000メートルで、オリガ・グラフが、みごと銅メダルに輝いた。優勝は、イレーネ・ウースト(オランダ)。ちなみに、ロシアがこの種目でメダルを獲得したのは、20年ぶり。

 バイアスロン女子7,5キロスプリントでは、オリガ・ヴィルヒナが、射撃を一つも外さずに、スロヴァキアのアナスタシア・クズミナに19,9秒遅れて、銀メダルに輝いた。三位はウクライナのヴィタ・セメレンコで、他のロシア勢は、ヤーナ・ロマノワが19位、オリガ・ザイツェワが28位、エカテリーナ・シュミロワが59位と、振るわなかった。

 リュージュ男子一人乗りでは、41歳のベテラン、アリベルト・デムチェンコが、四回ともミスなく滑り切った世界チャンピオンのフェリックス・ロッホ(ドイツ)には及ばなかったものの、ロシアにもう一つの銀メダルをもたらした。

 クロスカントリースキーでは、ロシア勢が惜敗し、男子スキーアスロンでは、期待されていたアレクサンドル・レフコフやマクシム・ヴィレグジャニンは、ダリオ・クルニア(スイス)、マルクス・ヘルナー(スウェーデン)、マルティン・ヨンスルッド・スンビ(ノルウェー)にメダルを奪われて、それぞれ11位と4位に終わった。両選手とも、首位争いに絡むいい滑りを見せていたが、レフコフは、他の選手にスキーを踏まれたうえ、ストックを落としてしまい、実力を発揮できなかった。ヴィレグジャニンは、前に足を出したスンビに進行を妨害され、ロシアチームは、同選手に対して抗議を申し入れたものの、結局、同選手は、形式的な警告を受けるにとどまった。

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