五輪開会式で現場取材

ソチ五輪の関係者や観客に聞く

2014年ソチ冬季五輪開会式=グリゴリー・スィソエフ撮影/ロシア通信

 ショーのシナリオは、直前まで一切明かされなかった。開会式のプロジェクトにかかわったのは、17ヶ国の1万2000人。ショーの関係者に、ロシアNOWがインタビューを行った。

アンドレイ・ナソフスキー氏、開会式製作責任者

 「我々は2年かけて準備を行った。これほどの規模のイベントとしては、かなり期間が短い。風景が動く2.5キロメートルの特別なシステムがあるなど、技術的には過去に例を見ない式典で、4万人収容のスタジアムが世界に比類なき大劇場になった」

 コーカサス山脈の山にちなんでその名がついている「フィシュト」は、大きさと不思議な外観で存在感があり、夜空の下で青いバックライトに照らされて、氷山そのものだった。大規模なマルチメディア・ショーの主な課題は、ロシアの文化、伝統、住民について、世界に語ることだった。

アンドレイ・ボルテンコ、監督、脚本家

 「広大なこの国の歴史を、これまで誰もやったことのないような方法で語りたかった。開会式の主役である小さな少女、リュボフィの目を通して、30億人の視聴者がロシアの壮大さと多様性を見れるように。少女はロシアの広い心の象徴となった」

 小さな少女、リュボフィの夢の世界で、ロシアの地域、歴史、伝説的な人物に触れる旅。光り輝く大きくトロイカ(一本のくびきでつながれた3頭の馬)、ロシア正教会、ピョートル大帝の初の軍艦、サンクトペテルブルクの開拓、伝説的なロシア・バレエといった、ロシアならではのシンボルが次々と登場した。そしてソ連時代のシンボルである「労働者とコルホーズの女性」像、機関車、工業の発展をイメージした大きな金属製の構造物、ソ連の自動車産業、スチリャーガ(奇抜な格好や行動をする若者)、フルシチョフの雪解け、映画「モスクワは涙を信じない」の音楽・・・ロシア人の観客や視聴者にとっては、思い出深く、思わずノスタルジーに浸ってしまうようなものばかり。

 さて、これらの時代のシンボルを、外国人はどれだけ理解できたであろうか。

マークさん、カナダ

 「もっとも壮大な演出だったのは、大機関車。集団、光、音楽といった、このエピソードすべては、ソ連の力のシンボルだと思う。すごく印象的だった」

セシルさん、スイス

 「ロシア正教会の丸屋根は世界中で有名。あとロシアの音楽(「コストロマ」の歌)が流れた時は、あーロシアにいるんだ!って実感できた。その後で空に舞い上がったりして、もうただただ感激!」

イヴァンさん、ポーランド

 「何かすごいものが見れるとは思っていたけど、こんなにすごいショーだとは。一番気に入ったものを選ぶのも難しいけど・・・最後の花火かな。友だちとソチ五輪の閉会式にも行く予定なんだ。さらなる素晴らしいものが見れたらいいね」

 閉会式の詳細も、当日(2月23日)までのお楽しみだ。

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