パラリンピックではオーロラから採火

聖火リレー始まる

ウラジオストク市にて、パラリンピック聖火リレー=ロシア通信撮影

 パラリンピックが3月7日、ソチで開幕する。26日には聖火リレーがスタート。「克服して、勝利して、鼓舞して」のスローガンのもと、ベーリング海峡をのぞむデジニョフ岬から出発した。ロシアで最初の日の出を迎えるチュクチ自治管区で午前5時10分(現地時間)、華やかなショーがくりひろげられた。

 ロシア・パラリンピック委員会のミハイル・テレンチエフ会長によると、ロシアの45市町村で1500人の走者がリレーを行うという。走者の多くは障がい者。毎日、複数の市町村で同時にトーチに火がともされ、7日にソチの「フィシュト」スタジアムでフィナーレを迎える。

 パラリンピックの聖火リレーはオリンピックとは異なり、組織側が採火地や採火方法を自由に決めることができるのが特徴。

 

オーロラと「ルースキエ・ヴィチャジ」

 それぞれの市町村で工夫をこらしたショーが予定されている。リペツクでは有名なロマノフ粘土細工の焼成窯から、プスコフでは地元の最高の鍛冶屋から、ニジニ・ノヴゴロドでは光化学的合成を使用して採火する。

 ヴォルゴグラードの採火方法もおもしろい。市内のプラネタリウムで3月4日、アルキメデス式に鏡で太陽光を集めて火をおこす。シベリアのケメロヴォでは、聖火リレーのために特別に溶鉱炉をつくり、”溶融”する。南部のクラスノダルでは、コサック村で鍛冶屋がハンマーで金床をたたき、飛び散った火花からトーチに火をつけるという、演劇風の演出が行われる。

 北極圏のムルマンスクでは、オーロラから採火する。モスクワ州ではド派手なショーが行われる。ロシアのアクロバット飛行チーム「ルースキエ・ヴィチャジ」が複数のアクロバットを行い、空に3つのアギトを描く。

 

パラリンピック発祥の地へ

 パラリンピックの聖地であるイギリスのストーク・マンデビルでも聖火リレーが行われる。1948年にここで行われた大会は、1960年ローマ夏季オリンピックの際の第1回パラリンピックに発展。今後ここは聖火リレーにおいて、欠かせない地となるだろう。

 

パラリンピックの価値

 元パラリンピック金メダリストのテレンチエフ会長も聖火リレーに参加する。「パラリンピックはオリンピックの2週間後に始まる。1988年ソウル夏季パラリンピックで初めて行われた聖火リレーは、以降パラリンピックの競技や選手への興味を維持するイベントとなった。私自身は2008年北京夏季パラリンピックのリレーに参加し、皇帝の名前が書かれている広場を通過した。聖火リレーの目的はスポーツ、パラリンピックの競技、また情熱、平等、勇気などのパラリンピック運動の価値への関心を高めること。スポーツとは障がい者を普通の生活に呼びこむことの可能なツール」

 テレンチエフ会長はこう続ける。「バンクーバーでロシアは金12個、銀16個、銅10個の計38個のメダルを獲得した。新しい種目も加わっているから、この数字あるいはこれを超えることを目標としてがんばる。アルペンスキー競技としてではあるが、スノーボードクロスが正式種目になった。4年後の平昌冬季パラリンピックでは、独立した競技になると思う。アイススレッジホッケーには、非常に強いロシア代表が出場する。オリンピックと同じぐらいの感動をパラリンピックから与えられれば」

パラリンピックの聖火トーチ
 パラリンピックの聖火トーチはオリンピックの聖火トーチに似ている。違いは柄の色が赤色ではなく空色で、大きさが少し小さいところ。空色はパラリンピックの魂と意志を象徴している。重さは1.8kg、高さ0.95m、もっとも大きな部分で幅0.145m、厚みは0.054m。

 

*以下の記事を参照。

タス通信

ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)

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